Case – 27 小腫瘍の冷凍凝固術

後藤皮膚科背景イメージ

1: 冷凍凝固術とは

冷凍凝固術は、液体窒素などの極低温を用いて病変部を凍結させ、 異常な組織を破壊する治療法です。 外来で行える処置のひとつで、いぼや一部の皮膚病変に対して用いられます。

2: 主な適応疾患

・尋常性疣贅(いぼ)
・扁平疣贅
・伝染性軟属腫(水いぼ)
・脂漏性角化症(老人性いぼ)
・日光角化症
・一部の血管腫
・ケロイド、肥厚性瘢痕
・早期の一部皮膚がん(医師が適応と判断した場合)

病変の種類や大きさ、部位によって適応は異なります。

3: 治療の流れ

① 診察・適応判断
② 液体窒素による凍結処置(綿棒またはスプレー法)
③ 凍結後に自然融解

病変の大きさや深さにより、数回に分けて治療を行う場合があります。 処置時に一時的な痛みや冷感を伴うことがあります。

4: 治療後の経過

・赤みや腫れが数日続くことがあります
・水ぶくれができる場合があります
・かさぶた(痂皮)が形成され、自然に剥がれます
・一時的な色素沈着が生じることがあります

経過には個人差があります。 異常な痛みや腫れがある場合は再受診してください。

5: メリット・注意点

【メリット】
・外来で短時間に行える
・切開を伴わない治療法

【注意点】
・処置時に痛みを伴うことがある
・複数回治療が必要な場合がある
・再発する可能性がある
・深い病変には適さないことがある

治療方法の選択は、医師が診察のうえ判断します。