Case – 18 しみ

後藤皮膚科背景イメージ

1: しみ(色素斑)とは

しみ(色素斑)は、皮膚の色素細胞(メラノサイト)が過剰にメラニン色素を生成し、 皮膚に沈着することで生じる色調変化の総称です。 種類によって原因や治療法が異なるため、正確な診断が重要となります。

2: 主な種類と症状

【日光性色素斑(老人性色素斑)】
・境界明瞭な淡褐色~濃褐色の色素斑
・加齢とともに増加傾向
・顔・手の甲・腕など日光露出部に多い

【雀卵斑(そばかす)】
・小さな淡褐色の斑点が散在
・思春期頃に目立ちやすい
・夏に濃くなる傾向

【肝斑】
・左右対称に出現
・輪郭がぼやけた淡褐色斑
・女性に多く、ホルモン変動と関連

【炎症後色素沈着】
・ニキビ・やけど・湿疹後に出現
・炎症部位に一致して生じる

【ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)】
・頬骨外側に点状の色素斑
・左右対称に出現することが多い

3: 原因

・紫外線(最大の要因)
・加齢によるターンオーバー低下
・遺伝的要因(雀卵斑)
・ホルモンバランスの変化(肝斑)
・炎症(炎症後色素沈着)
・摩擦や刺激
・体質的要因

4: 治療法

しみの種類により治療法は異なります。

【スキンケア・予防】
・年間を通じた紫外線対策(SPF・PA確認、塗り直し)
・摩擦を避ける
・保湿によるバリア機能維持
・美白成分配合化粧品の使用(効果には個人差あり)

【外用療法】
・ハイドロキノン
・トレチノイン
・ビタミンC誘導体など

【内服療法】
・トラネキサム酸(主に肝斑)
・ビタミンC、ビタミンE
・L-システイン

【レーザー・光治療】
・Qスイッチレーザー
・ピコレーザー
・レーザートーニング(主に肝斑)
・IPL(光治療)

【その他】
・ケミカルピーリング
・イオン導入、エレクトロポレーション

治療法は種類・状態により異なるため、医師の診断のもと適切な方法を選択することが重要です。 治療後も紫外線対策を継続する必要があります。