Case – 17 かぶれ

後藤皮膚科背景イメージ

1: かぶれ(接触皮膚炎)とは

かぶれ(接触皮膚炎)は、特定の物質が皮膚に触れることで炎症が起こる疾患です。 刺激そのものによって生じる「刺激性接触皮膚炎」と、アレルギー反応によって生じる「アレルギー性接触皮膚炎」に分けられます。 原因物質との接触部位に一致して症状が出ることが特徴です。

2: 症状

主な症状には次のようなものがあります。

・赤み(紅斑)
・かゆみ
・ヒリヒリとした痛みや灼熱感
・ブツブツ(丘疹)
・水ぶくれ(水疱)
・皮むけ、かさぶた
・慢性化すると皮膚が厚く硬くなる(苔癬化)

原因物質に触れた部分に一致して症状が出ることが多く、 繰り返し接触することで悪化する場合があります。

3: 原因

かぶれの原因は多岐にわたります。

【刺激性接触皮膚炎】
・洗剤、石鹸、消毒剤
・汗や摩擦
・化学物質

【アレルギー性接触皮膚炎】
・化粧品、スキンケア製品
・金属(ニッケルなど)
・植物(ウルシなど)
・湿布薬、外用薬

原因物質は個人差があり、同じ物質でも反応の有無が異なります。

4: 検査

原因の特定が必要な場合には、パッチテストを行うことがあります。 原因物質を皮膚に貼付し、一定時間後の反応を確認します。 詳細な問診も重要となります。

5: 治療法

治療の基本は原因物質を避けることです。

・ステロイド外用薬による炎症抑制
・保湿剤による皮膚バリア機能の回復
・かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬の内服

重症例では短期間の内服治療が行われることもあります。 症状が繰り返す場合や原因が不明な場合は、皮膚科を受診してください。