Case – 23 金属アレルギー

後藤皮膚科背景イメージ

1: 金属アレルギーとは

金属アレルギーは、アクセサリーや歯科金属などに含まれる金属が汗などによって溶け出し、 体内に取り込まれることで免疫反応が起こり、皮膚炎などの症状を引き起こす疾患です。 主に「アレルギー性接触皮膚炎」として現れますが、まれに全身症状を伴うこともあります。

2: 主な症状

・ピアスやネックレス接触部の赤み・かゆみ
・湿疹、水ぶくれ
・かさぶた、皮むけ
・慢性化すると皮膚が厚くなる(苔癬化)
・手足に湿疹が広がることがある(全身型)

金属に触れた部位に一致して症状が出ることが多いですが、 歯科金属など体内にある金属が原因の場合、接触部位以外に症状が出ることもあります。

3: 原因となる主な金属

・ニッケル
・コバルト
・クロム
・パラジウム
・金・銀 など

アクセサリー、時計、ベルトの金具、歯科治療金属、衣類のボタンなどが原因となることがあります。

4: 検査

原因金属の特定には「パッチテスト」を行います。 金属試薬を皮膚に貼付し、一定時間後の反応を確認することで、 アレルギーの有無を評価します。 詳細は医師の診察のうえ判断します。

5: 治療法

治療の基本は原因金属の回避です。

・原因金属を含まない製品への変更
・ステロイド外用薬による炎症の抑制
・かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬の内服

歯科金属が原因と考えられる場合は、歯科医と連携し対応を検討することがあります。 症状が長引く場合は皮膚科を受診してください。