Case – 15 乾燥肌

後藤皮膚科背景イメージ

1: 乾燥肌とは

乾燥肌は、皮膚の水分と油分が不足し、皮膚のバリア機能が低下した状態です。 肌のうるおいを保つ力が弱くなることで、さまざまな皮膚トラブルが起こりやすくなります。 特に冬場や空気が乾燥する時期、冷暖房の使用環境下で悪化しやすい傾向があります。

2: 症状

乾燥肌では、次のような症状がみられます。

・皮膚のかさつき・粉吹き(白く粉を吹いたように見える)
・洗顔後や入浴後のつっぱり感
・かゆみ(刺激に敏感になりやすい)
・ひび割れ(指先・手のひら・かかとなどに起こりやすい)
・赤み(炎症を伴うことがあります)
・細かいシワが目立つ
・化粧品や衣類に対してピリピリと刺激を感じやすい

これらの症状は、季節や生活環境、体調によって変動することがあります。

3: 原因

乾燥肌の主な原因は、皮膚のバリア機能が低下し、水分保持能力が弱くなることです。

【外的要因】
・空気の乾燥(暖房・エアコンによる湿度低下)
・紫外線による皮膚ダメージ
・洗浄力の強い洗剤や石鹸の使用
・ナイロンタオルやブラシによる強い摩擦
・衣類との摩擦
・熱いお湯での入浴やシャワー

【内的要因】
・加齢による水分保持力の低下
・体質
・ホルモンバランスの変化
・栄養バランスの偏り
・睡眠不足やストレス
・アトピー性皮膚炎などの基礎疾患

4: 治療法

乾燥肌の治療は、皮膚の水分と油分を補い、バリア機能を回復・維持することが基本です。

【ご自身でできるケア】
・保湿剤(セラミド、ヒアルロン酸、ワセリン等配合)を入浴後すぐに塗布
・洗浄力の穏やかな洗顔料でやさしく洗う
・ぬるま湯(38~40℃程度)での入浴
・紫外線対策
・室内湿度を50~60%程度に保つ
・刺激の少ない衣類の着用
・十分な水分摂取とバランスの良い食事
・質の良い睡眠、ストレス管理

【医療機関での治療】
・処方保湿剤
・炎症が強い場合のステロイド外用薬
・ヘパリン類似物質含有製剤
・かゆみが強い場合の抗ヒスタミン薬
・基礎疾患がある場合はその治療

症状が強い場合や改善がみられない場合は、皮膚科を受診してください。 早期に適切な治療を行うことで、悪化を防ぐことが可能です。