Case – 14 ひょう疽(細菌性爪囲炎)

後藤皮膚科背景イメージ

1: 症状

ひょう疽とは、手足の指の爪の周囲に急性の炎症が起こった状態で、主に細菌が感染して起こるため細菌性爪囲炎とも呼ばれます。爪の周囲が赤く腫れ痛みがあり、膿がたまることもあります。

2: 原因

ささくれや爪囲の傷、陥入爪などをきっかけに生じることが多いです。似たような病気として、ヘルペス性ひょう疽(単純ヘルペスウイルス感染症)、カンジダ性爪囲炎などが鑑別にあがります。

3: 治療

抗生剤の内服治療、外用治療を行います。膿がたまっていることが明らかな場合は注射針などを用いて穿刺・切開し膿を出す処置を行います。